今どきのクルマでも暖機運転は必要なのか?
エンジンを傷めないために気をつけたいのが暖機運転。
忙しい朝には、ついつい暖機運転をぜず車を動かしてしまうこともあるかと思う。
暖機運転は本当に必要なのか?
そもそもエンジン内部は、クランクシャフトやカムシャフトなど
多数の部品どおしがオイルの油圧によって浮いている。
絶妙な狭いクリアランスのメタル軸受けにオイルが入り、
そこのオイルの中にクランクシャフトなどが浮いている。
フローティングメタルと呼ばれる方式だ。
オイルが隙間に入るによって微妙に浮いているので、
擦れないからほとんど摩耗しない。
だからこそ10万kmや20万kmも走ることができる。
オイルが隙間に行き届かないうちにアクセル全開にすると、
当然力が加わることで金属どうしが擦れ、
摩擦が起きてしまう。これを防ぐのが暖機運転だ。
オススメの暖機運転方法は?
オススメはほんの1分くらいはエンジンを温めて、
そこから走り出してしまうこと。
まだエンジン内部は冷えていてオイルが回らず、
クリアランスが適正ではないので、加速は控えめがいいが、
スルスルとゆっくり走り始めてしまう。
そこから5分ほどはペースを抑えて走りながらエンジンを温めるのだ。
過度な負荷をかけなければ摩擦がおきず、
なおかつ暖機の時間もたんしゅくできる。
こうすればエンジン以外のミッションやデフなど、
駆動系の部位も徐々に温めることができる。
これらのパーツも内部にはオイルがあり、
ある程度温めてから負荷を掛けたほうが良い。
また、アイドリングによる暖機運転では燃調が濃いため、
ススなどに含まれるカーボンなどの不必要な排気が
出やすいのも特徴だ。
この点も、動かしながらの暖機運転で解決できる。
朝ゆっくりと走っている人がいたら、「この人暖機運転中かな?」
と思っていただければ、朝の通勤にも余裕がでるだろう。
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